やっちまったな。

 

今日の杉浦はマジで凄かった。

去年とは別人。この調子が続くようなら抑えは杉浦で確定でも良いだろう。

な~んてことは言わないのが当ブログである。

この突然の最速球更新ってのは歴代の速球派のピッチャーが必ずかかる病気と

言っても良い。実はシャスティスも本来のMAXスピードは160kmを超えるらしい。

現状のジャスティスは抑えを担当しているのでコーチにMAXスピードで

投げたほうが良いのかと尋ねると、コーチの建山からは

「一年間フルで投げるためにの150kmで我慢するか、最速王伝説を作って

ケガをしながら一軍に軍を行ったり来たりするか選べ。」と言われて

ジャスティスは前者を選んで去年の成績につながったらしい。

つまり、何が言いたいかというと、速球が150kmを超えている人たちは

160kmも投げられるが、一年間フルで働くためにある程度の加減をしながら

投げていると言っても良いのだ。去年まで二軍監督していた木田もかつては

そうだった。彼はつねに150kmのスピードは出せる速球派だったのだが、

同時期には与田や伊良部といった木田よりも早いピッチャーたちがいたせいで

ある時期に本格的に160kmの壁に挑戦し始めた時期があった。

(当時、160kmというのはメジャーのピッチャー数人くらいしかいなかった。)

そんなことに挑戦し始めたとたん、彼は勝てなくなってしまったのだ。

結果的に彼が巨人のエースになることはなく終わってしまうのだが、

今回の杉浦は木田とは全く違う病気に侵されているんだと思う。

今年の日ハムの投手の層が厚すぎる問題がモロに影響しているんだと思う。

今年の日ハムは下手すると宮西でさえ一軍で投げられないかもしれないのだ。

今日の試合なんか見ていても0点で抑えたとはいえあの場面で

宮西じゃなくても良いのだ。きっちり三人で抑えられない宮西を使うよりは

育成を兼ねて若手を使うべきなのだ。それに、今年はたぶん鈴木がロングリリーフ

を担当することになると思う。そうなると中継ぎ陣は一試合で2人程度しか

試合に出られなくなる、それがセーブポイントが付くような試合なら、

8回池田。9回ジャスティスともう固定で入ってしまっている。

つまり、先発が100球6回程度まで鈴木が7~8回と投げてしまうと

中途半端な中継ぎはいらなくなってしまう。こんな現状を冷静に見た杉浦としては

160kmを解禁するしかなかったのだろう。

このスピード問題についてはいつか別日にじっくりと取り上げたい

ネタではあったので、今日も軽く話しておくが日本一の速球王は江川であり

彼を超える速球派はもう二度と出てこないと断言しても良い。

江川くらいになるとユーチューブなどで現役時代のVTRが残っているので

見てもらうのが一番手っ取り早いのだが、最新の技術で彼の速球を

鑑定しなおすと157km程度しか出ていないということが分かったのだ。

その報告を聞いた当時の打者だった落合や掛布は口を揃えて「その結果はおかしい

我々の時のスピードは170kmに近いスピードが出ていた。」と証言している。

その証言をもとに当時の映像を見直すと、確かに江川の投げるボールだけは

終速の方が速く見えるのだ。これがいわゆるホップするストレートというやつだ。

しかも江川は対戦相手の得意なコースにしか投げないというから驚いてしまう。

今日の杉浦なんかは全てアウトコース、困ったらワンバン気味のフォーク。

たまたまキャッチャーがアウトコースワンパターンの清水だったせいも

あるのかもしれないが、157kmも出しておいて逃げのピッチングは如何なものだ。

しかもこんな打たれるために用意されたオープン戦で若手に交じって

アピール合戦なんてしている場合ではないのだ。

今日の試合でいうならば実は内容の悪かった宮西の方が良い結果が

残せていたのだ。宮西という人は実は左バッターには天才的に強い。

ところが、今日はその左打者二人に簡単に打ち込まれていた。

まあ、本人から直接聞いたわけでもないから断言はしないが、あれはわざと

打たれていたんだと思う。要するに右打者と対戦したくて2連続で左打者に

簡単に打たれていたんだとしたら、宮西にとっては収穫が大きかっただろう。

あの宮西でさえ今の日ハムでは一軍確定ではないのだ。オープン戦の中であと

何回投げさせてもらえるのか誰もわからない。

皆が必死でアピール合戦をしている最中、宮西だけは黙々と課題を消化している

のが見れて、改めて凄いなぁと感心してしまった。

もちろん、杉浦にも期待はしている。ただ、30歳を超えているのだから、

もっと別なアプローチがあっても良かったと思う。

 

等と今日のオープン戦のことを書いているうちに

上川畑がケガにより10日間も離脱するとの記事が流れてきた。

マジでやっちまったな。上川畑。

一番、頑張らなきゃならない人物がこんな時期にケガするなよ。